スシオロジ

大学院生のブログ

受験生は春休みに何をすべきか

  そもそも春期であって春休みではない。休んでいる場合ではない。もう10ヶ月弱しか残ってへんねんで。

 

  以前、自分が現役生だった頃の学習法を振り返ってみて思ったのは、もう少しちゃんと中学や高校基礎の範囲の復習に取り組んでから受験勉強を始めるべきであったということだった。今思えば、中学レベルの英文法や数学の公式もロクに運用できないままに、背伸びをして受験レベルの勉強をして、自分が何を分かっていないのかも分からないままに、分からないことだけが増えていった。それでもガムシャラにやっているうちにセンター試験でもそこそこの点数が取れたのは運が良かったというしかない(二次試験はボロボロだった)。

 

 塾や予備校で生徒を見ていても、びっくりするくらい基礎の運用ができていない(「運用」と言ったのは、基礎の「理解」というのはおそらく非常にハイレベルな話であり、ここでは最低限の運用ができることを念頭に置いているため)。1年後(大抵1年も残っていないが)に受験を控えて、「早く入試実戦レベルの演習をしないと」と焦る気持ちは分かるが、初歩的な知識に漏れがあると学習効率が非常に悪くなるし、大学入試と言えど意外と基本的な知識と少数の原理の組み合わせでなんとかなるものである。まずは高校基礎レベル、あるいは中学レベルまで戻って最低限のことができるようになることを目指すべきである。

 

  とくに、これから予備校に通う場合、今の間に基礎的なレベルの復習に取り組んでおくべきである。予備校というのは、基本的に高校基礎レベルの運用ができていることを前提にカリキュラムが組まれている。基礎事項から扱うことを売りにしている場合もあるが、それでもあまり初歩的なことに時間を割いてはくれないだろう。あまり遅いペースでは受験に間に合わないからである。基礎事項を授業で扱う場合でも、ある程度自分で学習しておいて、予備校で仕上げる、といった姿勢の方が効率がいい。また、個別指導などで本当に基礎の基礎から扱ってくれる場合でも、最低限のことは自分でやっておこう。高い金を払って中学レベルのことを一から教えてもらうのはもったいない。

 

  そう考えると、基本的なことを復習するタイミングというのはあまり多くはない。予備校に通うのであれば、予備校のテキスト以外の問題集などに取り組む時間はそれほど取れないだろう。予備校の運営、講師、卒業生がよく言う「予備校のテキストだけで十分」は「予備校に通う前に基本的なことができていれば」という条件つきであり、そして「授業の予復習が忙しくてテキスト以外をやる時間がない」という意味である。今の間に基本的なことを復習しておくことを勧める。

 

  今年度も受験をした人であれば、春からどんどん受験レベルの演習問題を解いていきたいと思うかもしれない。しかし、今年不合格になったということは、どこかしら穴があったということであり、それが基本的な事項である可能性はそれほど低くないのである。ここは一度基本に戻ろう。

 

  具体的に何をするべきかという話であるが、周囲にいる信頼できる指導者を頼ろう。学校に信頼できる教師がいればその人に尋ねればいいし、春から予備校に通うのであれば、そこの講師を捕まえるのもいいだろう。この時期は春期講習やイベント授業で実力のある講師が出講していることも多いように思う。これから生徒になる人が質問してきて嫌な顔をすることはないだろう。

 

  英語に関してのみいくつか教材を挙げておく。

 

①中学範囲

 項目の取り上げ方が「受験英語」的なので、塾や予備校での解説に接続しやすいはず。分量が多ければ適宜取捨選択を。

 

高校入試 短文で覚える英単語1900 (シグマベスト)

高校入試 短文で覚える英単語1900 (シグマベスト)

 

良書。中学範囲の文法項目と単語を同時に確認できる。スラスラと口から出てくるレベルまで音読・暗唱できると後々かなり効いてくるだろう。

 

②高校基礎

高校やさしくわかりやすい英文法 新装版 (シグマベスト)

高校やさしくわかりやすい英文法 新装版 (シグマベスト)

 

 基本的な項目を説明している。書き込みタイプで取り組みやすい。

 

英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版

英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版

 

 文法を読解に活用する基本的な視点を提示している。英文解釈の授業を受ける前提として。